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表紙イラスト製作課程
「キャットシットワン2」

月刊コンバットマガジン連載で、単行本の発売はソフトバンク。
使用ソフトは”フォトショップ”と”ペインター”。
フォトショップだけでも十分に作画出来ますが、フォトショップは粒子が細かすぎますので、あえてペインターでタッチを出して絵画っぽくしてあります。


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  1. フォトショップで原稿サイズ(ファイル⇒新規⇒縦・横は15x21センチ、解像度150、背景色は白)つまりデジタル原稿は原寸大で作業に入ります。解像度が高いと描くのが大変になるため、150か100くらいでの作業が楽です。紙の場合は縦・横のサイズは1,2倍で描きます。 また表紙の原稿サイズは実寸サイズに、縦と横に1センチずつ足してあります。表紙のデザインはレイアウトのときに、デザイナーが多少は上下左右出来るように余裕を持たせます。

  2. 原稿に背景色を塗ります。選択範囲を使えば全体をむらなく塗れますし。次にレイヤーを載せてラフを描きます。レイヤーを使うのは何度もやり直しが出来るからです。ツールはエアブラシか筆を使います。コントロールの不透明度は60〜70%くらいにします。 実際にはレイヤー上でのラフの方を先に進行させて、背景とレイヤーを別々に描いて合成させています。

  3. カラーモードはCMYKです。これは最終的に印刷を考えてのことで、最初からRGBだとCMYKに変換するときに”とんでもない色”に変わります。これは変換ミスではなく、RGBの発色と実際の印刷色のCMYKの差なので、出来る事ならCMYKモードだけでの作画の方が忠実に色彩は再現されます。

  4. 常に”保存”には気を付けて下さい。原稿に名前を付け手順ごとに番号をつけておけば、修正とやり直しが楽です。ヒストリー表示機能を使えば復帰とやり直しも簡単です。

  5. ある程度描いたら、カラーモードはCMYKからRGBモードに変換と保存をし、”フォトショップ”を終了させます。(ここでCMYKからRGBモードに変換するのは、次の段階のペインターではRGBモードでないとデータを読めないからです。)

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